室内扉に鍵を取り付ける効果

自宅の部屋を利用して、いざというときの避難部屋として備えておきましょう。

まず、書斎や寝室などを活用できるように準備しておきます。

固定電話がある部屋や窓のある部屋を避難部屋として備える事で、外部へ助けを知らせる事が可能となるため大変効果的です。

室内扉に鍵を取り付ける目的は、いざと言うとき避難部屋に逃げ込み施錠をし、強盗から距離を確保した状態で時間を稼ぎ、外部に助けを知らせる事です。

これらの対策を用いる事で、強盗は心理的な抑止力が働きます。 

部屋に鍵がついていることと外部へ通報されるリスクから、犯人は目的達成の難易度が高くなると感じ、諦める可能性が格段に上がります。

避難部屋に備えておくべき対策

鍵を取り付けた部屋には、防犯ブザー、携帯電話や非常用バッテリー、催涙スプレーや防犯グッズを常に置いておきましょう。

万が一の緊急時に即座に対応できるよう、通信手段を常に置いておくことが重要です。

部屋の窓から助けを呼べる体制を整えましょう。鍵を取り付けた部屋の窓も重要な役割を果たします。窓を開けて外部に助けを求めたり、目撃者の目に留まることができるように、窓の外に十分な視界があるかを確認しましょう。

さらに、脱出口や隠れるスペースを確保することが、逃げる際の迅速な行動を助けます。

室内鍵の取り付けに高価な鍵は必要ありません

室内鍵の取り付けを推奨することは、高価な鍵を用いて安全を確保することが目的ではありません。

鍵は防犯性が高くなる毎に価格が上がります。防犯性が高い鍵の取り付けの目的とはピッキングが対象となるものであり、空き巣やピッキング犯を防ぐために用いられるものと考えます。

強盗に対し高価な鍵は必要なく、いざという時に逃げ込んだ部屋に鍵をかけて時間を稼ぎ外部に助けを呼ぶ。この一連の流れを可能にすることが重要となります。

家族全員で防犯意識を共有する

家族全員が同じ防犯意識を持つことが重要です。具体的な危険を想定し、それに対する行動計画を話し合いましょう。非常時の役割分担や避難方法を共有することで、実際の危険時に混乱を防ぎます。

・家族会議を開く

定期的に家族会議を開き、防犯対策について話し合います。特に、玄関や窓の施錠確認など基本的なルールを再確認します。

・役割分担を明確にする

非常時に誰が何をするかをあらかじめ決めておくことで、混乱を防ぎます。子どもを安全な場所へ誘導する人、警察に通報する人など、それぞれの役割を具体的に設定します。

・情報共有のルールを作る

普段から家族間で「不審者を見かけた」「別の部屋から物音がした」など、防犯に関する情報を共有する習慣をつけます。また、外出時の予定や帰宅時間を互いに知らせておくことで、不測の事態への対応力を高めます。

・家族で避難訓練を実施する

子どもも含め、家族全員で避難経路を確認し、スムーズに移動できるように訓練を行います。特に夜間の訓練を取り入れることで、実際の状況を想定した行動が身に付きます。

防犯意識を家族で共有することで、全員が協力してリスクに備えることができ、家庭内で安心できる環境を作ることができます。また、これらの対策は、事前準備を万全にすることで、万が一の際にも家族を守る大きな力となります。

なぜ、空き巣から押し込み強盗へ移行しているのか

近年、空き巣から押し込み強盗への移行が見られる理由の一つは、犯罪者が住居者を脅したり暴行を加えることで、金品のありかや暗証番号を聞き出し、短時間で効率的に目的を達成することが可能になるためです。

ドアの施錠強化や窓の防犯対策に関して、空き巣の場合は効果的ですが、押し込み強盗の場合は、窓を割って入ってくるなど強引な手段を選ぶため、ターゲットにされてしまった場合、強盗と遭遇してしまう可能性が極めて高いと言えます。

押込み強盗は空き巣と比べ、得られるリターンが大きいとされています。

脅迫や暴力によって直接金銭を得ることができるため、犯人にとってはリスクを取る価値があると判断され、住人を恐怖に陥れて直接金品を得る形にシフトしてきています。